
はじめに
今月24日、日本銀行は金融政策決定会合で政策金利を0.5%に引き上げることを決定しました。これは2008年以来、約17年ぶりの高水準となります。昨年3月にマイナス金利が解除され0.25%から0.5%へ引き上げられたことに続き、今回の利上げが追加されました。このニュースは多くの記事やサイトで取り沙汰されているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
この利上げが今後、不動産市場にどのような影響を与えるのか。それを再認識し、利上げに対してどのように対策するべきかを考える必要があります。
今回の日本銀行からの利上げに対して
日本銀行のトップである植田総裁は「調整のペースやタイミングについては今後の経済や物価、金融情勢次第であり予断は持っていない」とコメントし、氷見野副総裁も「経済・物価についての見通しが実現していくとすれば、それに応じて政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになる」と述べています。今後も経済・物価が見通し通りに推移すれば、さらなる利上げが検討される可能性があることを示しました。
不動産投資への影響
今回の利上げは、「ある程度規模が大きく、かつ返済比率が50%を切る投資家であれば、利上げはさほど影響がない」という見方もあります。家賃の値上げによって利益を確保しつつ、借入金の返済額のうち利息分を経費として計上し、税負担の軽減に繋げることで今回の利上げをポジティブに捉える意見もあります。
しかし投資家によっては、今回の利上げが初の経験となる方や、借入額が大きく、フルローン・オーバーローンなどで自己資金をほとんど入れていないオーナー様、賃上げが難しいオーナー様、利上げ以前から物件の維持に苦労しているオーナー様にとっては、今回の利上げは決して軽視できないニュースです。金利上昇は、不動産価格の値下がりを招く可能性があります。特に、高額な不動産や、利回りが低い不動産は、売却が難しくなる可能性もあり、今回の利上げは、不動産投資を行うオーナー様にとって、大きな転換期と言えるでしょう。
アール・エフ・マネジメントにご相談ください
このような状況において、我々アール・エフ・マネジメントは、皆様のお困りごとに寄り添い、解決することをモットーに日々、お客様一人一人に様々なご提案をさせていただいております。 まずはお気軽にご相談いただき、専門家のアドバイスを受けることで、今後の不動産投資をより安定したものにするための一助となれば幸いです。