マンションと戸建て住宅の資産価値の違いとは?


近年、投資用不動産としてマンションよりも戸建て住宅が有利になるケースが増えています。その理由を、ダイヤモンド不動産研究所の記事「長期の資産価値ではマンションよりも戸建て住宅のほうが有利な理由とは? マンションは築30年以上で7割下落も」から引用しつつ、詳しく解説します。
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)のデータによると、首都圏の中古マンションは築5年以内の物件が平均価格8,292万円ですが、築15年を過ぎると価格下落が急激に進み、築30年以上では約2,585万円にまで下がり、下落率は約68.9%となっています。一方、戸建て住宅は築浅での平均価格が5,164万円で、築25年までは比較的価格が安定しており、築30年以上でも約2,610万円という価格を保ち、下落率は約49.4%とマンションに比べ大きく抑えられています。
このグラフから明らかになることは、マンションの資産価値が築年数とともに急速に低下していくのに対し、戸建て住宅は土地の所有という安定的な要素に支えられていることから資産価値の下落が緩やかであることです。
戸建て住宅が有利になる理由は土地所有と自由なリフォーム
区分所有と土地所有の決定的な違い
マンションは「区分所有」と呼ばれる共有形態のため、改築や建替えには管理組合の合意が不可欠です。これに対して、戸建て住宅は土地を含めた個人所有のため、建築基準法を遵守すれば自由に増改築や建替えを行える点が大きな強みです。
リフォーム・リノベーション市場の活況
近年、リフォームやリノベーション市場が活発化しています。矢野経済研究所の調査では、2023年の住宅リフォーム市場規模は約7.4兆円に達しており、住宅省エネキャンペーンやこどもエコすまい支援事業などの補助金制度も充実しています。
こうした環境下で、戸建て住宅はリフォームやリノベーションを活用して資産価値を効果的に向上させることができます。特に断熱や耐震補強といったリフォームは、快適性向上とともに資産価値を大きく高める要素となります。
戸建て投資のメリットと今後の展望
戸建て住宅は土地という確かな資産を所有しているため、長期的な視点で資産形成や資産防衛に適しています。リフォームや建替えの自由度が高く、市場ニーズの変化にも柔軟に対応できることから、投資としての魅力が増しています。
また、戸建ては担保価値が安定しているため、金融機関からの融資やリフォームローンの活用も容易です。このような条件を活かして戦略的に資産運用が可能です。
戸建て住宅オーナーが今すぐ取るべき行動
戸建て住宅を所有されている方にとって重要なのは、現在の資産価値を正確に把握することです。専門業者による査定を通じて、自分の不動産価値を客観的に理解することで、将来的な資産運用や売却、リフォームの計画を適切に立てることが可能となります。
資産価値を定期的に確認する習慣を持つことで、市場の変動やニーズの変化にも柔軟に対応できるようになります。自らの資産を正しく理解し、時代に合った投資行動を取ることこそが、資産を最大限に活用するための鍵です。
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【引用元】 ダイヤモンド不動産研究所「長期の資産価値ではマンションよりも戸建て住宅のほうが有利な理由とは? マンションは築30年以上で7割下落も」